映画「八犬伝」を見てきました。

ネタバレにならないようにしつつも、感動ポイントをお伝えします。

里見八犬伝を読んだことがある方はいますか?
私も読んだことがあるんですが、疲れてしまったんですよね。長すぎて。

しかし、この映画は、作者の滝沢馬琴の生涯と八犬伝のダイジェストをうまい具合に織り交ぜているので、退屈しません。

まずは、実話パート。

私が歴史に弱いだけなのか、富士山の絵である富岳三十六景を描いた葛飾北斎と滝沢馬琴が友人同士だったということに、まず始めから驚かされます。

この友情と家族愛で実話パートが進んでいきます。

奥さんは馬琴をののしってばかり、でも、最後には。。
パートナーシップとは何かということにも注目できるかもしれません。

馬琴には、苦しい事ばかり降りかかります。
善人がなぜ苦しみ、悪人がのさばるのかという疑問を抱えて過ごします。
最近、思うのですが、壮絶な過去を持っている人ほど、成功している人が多いということ。アンミカさんしかり。宇多田ヒカルさんしかり。安室奈美恵さんしかり。

家族愛という面では、強い使命を全うするために生まれた人と、そのサポートをするために生まれた人がいるんだということに気づかされました。
そして、強い使命だけでなく、サポートする使命も同じく素晴らしいとも学びました。

歌舞伎パートがあるのですが、今では高級な娯楽になっていますが、
江戸時代の人々にとっては、大衆の娯楽だったんだなあと感じることができます。
映画を細かく見てしまう私としては、興ざめポイントが。
歌舞伎は舞台であって、映画のスクリーンに映し出されるものでないので、
舞台ではOKでしょうが、女形の着物の胸が少しはだけて、あばら骨と筋肉が見えていると、男だよと現実に戻されてしまう。

「虚と現実」!これがこの映画のテーマです。登場人物が何度も口にしています。

八犬伝のお話のパート。
もちろん、八犬士達の話も面白いんですが、それは見てのお楽しみということで。

映画を別角度から見ると、土屋太鳳の美しさと、栗山千明演じるの恐ろしい女の演技やメークの対比のすごさが印象的。

20年以上前、キルビル(2000年)というアメリカ映画を見た時の栗山千明の役どころは、
凛とした美少女!
実体は制服姿の女子高生のままで、人殺しをしていた。
今回、彼女は外見まで恐ろしい役にさせられてしまった。

子育てやら仕事やらで映画から縁遠くなってしまった方も多いと思います。
40代、50代の方には、ぜひ、映画に戻ってもらいたい。
昔の映画との比較が出来るのは、40代以上の特権!
映画をより楽しめるようになった自分に気づかされました。

ちなみに、映画は最後まで立ち去らないように。最後の最後の字幕で、
八「犬」伝としてのリスペクトがわかります。


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